SNSを意識したマーケティング戦略

2021年11月3日、日経トレンディは「2021年ヒット商品ベスト30」というタイトルのランキングを発表しました。
そのランキングでダントツの得票数を獲得して1位となったものが「tiktok売れ」でした。
若い世代にはすぐにピンとくるこの言葉ですが、SNSに不慣れな大人には何のことかすら分からないという方も多いかと思います。

tiktokとは若者の間で流行しているSNSで、様々なジャンルの短い動画を投稿し交流を図るコミニュティです。
当初こそ若者のダンス動画が主流で、カッコイイ、カワイイを求める若者専用のSNSでした。
そのtiktokが今最も人を引き込む広告媒体に変貌を遂げ、tiktokで流行ったもの=爆発的に売れるものという図式が出来上がっているのです。
例えば2020年に大ヒットした瑛太さんの「香水」という曲は、
tiktokで人気に火が付き紅白歌合戦に出場するほどの1大ブームメントを巻き起こしました。
このようにtiktokで取り上げられたサービス・モノ・人はとにかく人気が爆発しヒット商品を生み出します。これがtiktok売れです。

toktokの月間アクティブユーザー数は2021年9月時点で10億人を突破しました。
日本のテレビコマーシャルの視聴者数など足元にも及ばない数の人々がtiktokで動画を閲覧し情報を仕入れているのです。
マーケティングを考える際にはこのtiktok売れに代表されるようなSNSでの宣伝を無視するわけにはいけません。

SNSで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーに自社製品のプロモーションを依頼することが最も費用対効果が高く、今の時代に合ったプロモーション戦略だと言えます。
古くはmixi、facebookから本格的に始まったSNSを使ったプロモーションは現在youtube、twitter、instagram、tiktokなど多様なサービスに広がりを見せています。
そして数年単位で新しいSNSが出現しその度に新しい流行が産まれます。
今後のマーケティング戦略に大切なことは最新のSNS事情を把握しようとする好奇心と、そこにプロモーションを懸けることができる柔軟な決断力であるといえるでしょう。