メールマガジンの販促手法での位置づけ

1、メルマガの意味
①メールとは
メールとは、メールとは「郵便物」の英語で、インターネットが普及した現在では「電子メール」、E-mailのことを意味します。
E-mailのEはエレクトロニック(Electronic)の訳語で、「電子の」を意味し、インターネットを経由して、メールアドレスを宛先に、文字や画像、動画を送受信できるサービスです。
②マガジンとは
マガジンとは、辞書では、雑誌や(ニュース報道やバラエティーなどいろんなジャンルを含んだ)総合テレビ番組を意味し、多様な情報を含んだものを示しています。
③メールマガジンとは
従って、メールマガジンとは、インターネットを経由して、メールアドレスを宛先に、文字や画像、動画などでいろんな情報を送受信できるサービスとなります。

2、ダイレクトメールやステップメールとの違い
①ダイレクトメールとは
特定のユーザーを指定して直接送るメールサービスのことです。例えば、FacebookやInstagramなどSNSで企業が特定のユーザーに対してメッセージを送るときに使用します。
②ステップメールとは
会員登録や資料請求など一定のアクションをしたユーザーに対して、事前に準備した内容と回数のメールを一定期間ごとに配信し、自社製品購入や有料プランなど企業利益になるコンバージョンを促すメールです。
③メルマガとの違い
まず第1の違いは、メルマガは企業対多数顧客が基本で、DMやステップメールは企業対1顧客の関係です。
しかもメール主体は、メルマガやDMでは企業が主体であり、ステップメールでは顧客が主体です。

さらに、メルマガは、退会手続きをとらない限り永続的配信関係で、回数制限、期間制限のあるDMやステップメールと大きく異なります。
以上のように、DMやステップメールに対するメルマガの特徴は、①自社の送りたい情報を、②自社のタイミングで、③多数の顧客に対して、④退会手続きしない限り永続的に配信する点です。

3、販売促進タイプとしては「プッシュ型」
マーケティングの販売促進活動には、「プッシュ型販促」と「プル型販促」の2つのタイプがあります。
「プッシュ型販促」のプッシュはPushの訳で「押す」の意味です。従ってその販売促進活動は、企業の側からドンドンアピールしていくものです。
これに対して、「プル型販促」のプルはPullの訳で「引く」を意味します。従ってその販売促進活動は、企業が待つタイプのものです。

企業が主体となって、退会手続きをとらない限り永続的に、企業が送りたい情報を、企業が送りたいタイミングで、メールを送るメルマガはもちろん「プッシュ型販促」に分類されます。これに対して待ちの典型例は企業のホームページです。「うちの会社にはこんなに良い商品があります」という看板やSEO施策をして顧客自ら検索ページや他の媒体のURLからやってくるのは待っているのです。
どちらが優れているのではなく、企業は顧客のどのようなアプローチにも応えられるよう準備しておくことが重要です。